ある日突然世界の見え方が変わる瞬間
その提供
+シナリオ
「ああ、月だ。」
昨日、自転車で学校から家まで帰っている途中に、ふと月を発見した。
「ああ、月だ」なんて当たり前の事に気付いていることに少しおどろく。
その瞬間、自転車で走る私のからだにあたる風だとか、自転車のチェーンが噛み合う音だとか。
そういうものが私に飛び込んできた。
「ああ、風が涼しい。」自転車を漕ぐ私。
細かいひとつひとつの「もの」や「こと」が私を取り巻いていることを一瞬で感じる瞬間。
こういう経験は何度となくある。その度にこうやって驚く。
そうしてまた生活の中で忘れていく。そしていずれまた驚く時がある。