小学校1〜2年生くらいの頃、家の真向かいでおばあちゃんがやっている教会(といってもちいさな)に行きはじめる。自発的に、ひとりで。時に弟と。
週末土曜日一回。聖書の短いお話。凍らせたプチトマトと、イラストでかかれた聖書の一説のカードをもらう。
ピンクの新約聖書を買ってもらう。二段ベッドの上で夜な夜なすこしづつ読む。
夏、子どもたちが集まる合宿にも参加した。
だからといって、信仰心があるかといえば ほぼ無かった。
意味も分からずニーチェの"ツァラトゥストラ"を読んで痺れていたから。
今思うと、親は止めもせず、さとしもせず、何も言わず好きにさせていた(と思う、記憶が確かであれば。)それはすごい事だな、と思う。
その後、高学年になるにつれ、教会から足が遠のいていった。私はバレエ、ピアノを習った。学習塾にも通った。
それらの習い事は、すべてYMCAだった。(そうだ、大学受験時の画塾でさえ!)
今これらをまざまざと思い出して、私の頭の中に真空の領域が出来たような気分になっている。もう少し、子供の頃の事を思い出してみるのも悪くなかろう、多分私は、そういう時期にさしかかっているのだ。