再生される肌理 -digital images of contemporary art-
http://www.adanda.jp/event/080215.html
行ってきました、展覧会オープニング。
ハイビジョンのモニターがずらーっと並んでいる、まだそう作られた事の無い空間を見たな。
私は高精細な映像って、ちょっと怖いと思っているんですけどね。
例えば人間の全身とかを、等身大で撮って、等身大で映し出す映像というのは、直観的にちょっと本当に怖くて。
理由は多分、むしろ現実のレゾリューションよりも高く見えちゃうからだと思う。
「映像」と呼ばれる分野での表現が、メディアの技術的進捗の中で、ある種の転換点を迎えているのは確実で。
内容、場所、撮るものすら変動していく(行かざるを得ない?)感じの蠢きを見た感じがしました。
展示空間は、作品のクオリティとか揃えている機材の質とかが高いし、AD&Aギャラリーという地場の力もあって、すごく高品質ですっきりした感じにまとまっていた。開催期間が短いけど、近くの人は見に行ってほしいなと思う。
個人的には、肌理/テクスチュアの乱反射する魔法みたいなものを期待していたけど、どちらかというと全体的にFlattenな感じがして(もちろんそれもテクスチュアの一種なんだけど)、映っている画のクリーンさとは裏腹に、直に供物を差し出されているような心象がして戸惑った。これからどうなっていくのかな。期待します。