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知を得て王国を失う

形式の法則

形式の法則

補遣2 論理学的に解釈された算法
P149注釈部分


* explain は文字通りには、特殊なものがたやすく見られるような平面plane に広げるlay out ことである。つまり、見えやすくするために、他の次元を犠牲にして、平らなflat 土地の上に置くplace, plan ことである。つまり、置かれるものの現実reality や豊かさrichness を無視してでも、それを外に置くexpound, put out ことである。つまり、それの第一次的な現実性 prime reality すなわち王位royalty を離れて、ある視点をとること、言い換えれば知を得て王国を失うことである。

この記述を読んではっとした。「情報デザイン」ということを教えていて、いつも喉の奥に残った魚の骨のように感じていたことは、この「知を得て王国を失う」という一文で表現できると思った。
修論でも、同様のニュアンスを伝えようと一章を割いて、雨量計のLED数値で表現されるものと、現実にそこで降っている雨との差異についての話をぐだぐだと書いたが、ただただ冗長なものだった。
この慣用句は今後使わせてもらおうと思う。えへ。


あと一点メモ

P.91 L.9-15
名前づけは、方向性がないものとして、いいかえれば、等方向的pan-directional なものとして、考えられています。これとは逆に指図には方向性があります。というのは、指図によって、固有の名前をもつある状態や条件から、別の名前をもつ異なる状態や条件へと、横断cross することが要求され、したがって、前者についた名前は、後者についた名前の代わりに呼ばれることができないからです。

(注)指図→インストラクション instruction のこと


個人的に、対話しているときに感じる(イメージ上の)ベクトルが、crossなのか、やっとわかってきた。