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第千四十二夜

マイケル・ポランニー『暗黙知の次元』
1980 紀伊国屋書店・2003 ちくま学芸文庫
Micheal Polanyi : The Tacit Dimension高橋勇夫訳
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya1042.html






ようやく出ました、『暗黙知の次元』。


「不意の確証」(surprising confirmation)
イメージの発生現場


暗黙知の説明の一文

わかりやすくいえば、思索や仕事や制作のある時点で創発されてきた知が暗黙知なのだ。言いかえるなら創発知とか潜在知とか、さらにわかりやすくしたいのなら、暗黙能とか潜在能と見たほうがいいだろう。



方法知。言語的分節をもってしても解明できない知識。

ポランニーが強調していることは、われわれの知識のほとんどすべては言語的な作用によって編集構成されているということ、その言語的な作用の大半がアーティキュレーション(分節性)によって構成されていること、しかしながらこの言語的分節をもってしても解明できない知識がわれわれのどこかに潜在していて、その潜在性の出入りによってこそ言語的分節も成り立っているのではないかということである。
この潜在的な知のようなものが「暗黙知」なのである。しかし「暗黙知」のイメージがピンとくるには「不意の確証」に出会っておく必要もあるし、いくつかの境界条件を知っておく必要も、また「創発」がどのようにおこるかを知っておく必要もある。

・いくつかの境界条件を知っておく必要
ここ、もうちょっと詳しく(w
そこが知りたいのですよ〜。


この過程をいかに遅延させてプロセスを細かく分節できるか、が、「美」問題にかかわる大問題だと思うのですが、脳科学認知科学の分野ではどのような実験をしているのでしょうね。


ある距離をもって置かれた球体と球体。なにかしらのきっかけで、球体の周囲に触手のようなオーラがのびはじめ、物質的にはなんら接点を持たない二個の球体が結びつくイメージ。
これが三つの球体になれば、面ができるのです。空間です。その空間がどすんと胸に飛び込むのが「不意の確証」のイメージ。


なんの気なしにジャケ買いした本が、丁度今研究の資料として必要なものだった、とかね。
最近そういうこと多いなぁ。