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本棚と読者の間

大学院時代に、研究として、
「本を読むひと」にまつわる事項の全てを記述したい、
といったら「不可能だ」と言われました。


ほんとかな!?ほんとにそうかな?
分類して、詳細をつめていけば、できるんじゃない?
ちょっと食い下がったのですが、あきらめました。
本当は、もっと本について研究したかった、という思いがあります。(ほんのちょっぴりね。)
ま、メディアアートの学校だったので、仕方ないといえば仕方ない。。。


私はその頃、ペレックに出会ってはいましたが、きちんと読んでいませんでした。
「考える/分類する」と「さまざまな空間」の二册が本棚に入っていたのに。
これを手がかりに、もう少しつっかかっていけたのでは。今考えると、ちょっと残念です。


読者と本との間には、本棚でも、本でも、素材でも、文字でも、ましてや意味でもない『何か』が、ある。
本棚と読者の間の『見えない空間』、それが、芸術 art の目指してるものじゃないの。と。
そんなことは当然わかってたことなのに、上手く言えなかった。
この一年間、いろいろ勉強して、ようやく追いついてきた私の言葉。