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はじめての国立国際、続き

ただいま。なんか疲れました。


NMAO:国立国際美術館
http://www.nmao.go.jp/b3popup/j_pre_main.html



さて、続きですが、、、イアフォンガイドは正解でした。これから行かれる方は是非イアフォンガイドを借りることをおすすめしますー。新日曜美術館を見ているような気分で鑑賞できました(笑


“階段を降りる裸体No.2”からはじまり、時系列に進む。“大ガラス(東京版)”、レディメイド、箱シリーズ(移動美術館|ホワイトボックス・グリーンボックス)、“遺作”(の立体映像)へと続く。結構作品数が多くて驚く。
、、、ここら辺は実際に行かれたほうがいいと思うので曖昧にしておきます。


フィラデルフィア美術館に常設されているため、運びたくても運んでこられない遺作、“1)落下する水、(2)照明用ガス、が与えられたとせよ”の立体映像を作成したのは、藤本由紀夫さんと森村泰昌さん。ってあたりも鑑賞ポイントか。
この立体映像のメソッドを活かして、覗くと立体視になるレンズで扉のイメージを浮かび上がらせる作品も新たに製作されていた。藤本さんは日本でもトップクラスのデュシャニスト(もちろん造語)だと思います。箱の造形センスとか、、、。


遺作のコーナーを抜けると、デュシャンに共鳴した国内外の作家たちの関連作品の展示。滝口修造荒川修作の “小さな細部としてのデュシャンの大ガラスとともにある図式”、ゲルハルト・リヒターの “エマ(階段を降りる裸婦)” などの展示が続く。個人的にはトニー・クラッグの“スパイロジャイラ”が好き。
多くの作家たちが、デュシャンに対してのリスペクトや執着によって、(もしくは上手く利用しようとして・笑)作品を作っている。そうしてしまう気持ちはよくわかる。私も今、デュシャン展記念(勝手に)でリスペクト作品を製作中。


入り口近くにあった吉村益信の“大ガラス” はちょっと腹が立った、、、。これだけはどうしても解せない。エスプリじゃなくてオヤジギャグだもん、これ。デュシャンのギャグはそういうんじゃないよ、と怒り心頭。


全体的には、奇麗にまとまってていい作品展でした。日本/関西にこれだけの数のデュシャン作品が集まることも今後数十年間ないだろうと思う。でもやっぱり遺作はフィラデルフィアに行かないと見られないのよね。55NOTE読んでる身としては、近々行きたい。
仕事締め切りに追われているのをおして見に行ってよかったです。


12/19まで。



マルセル・デュシャンWikihttp://ja.wikipedia.org/wiki/マルセル・デュシャン
瀧口修造アーカイブ