"詩集"は まず、取り扱っている本屋が少ない。
ジュンク堂や紀伊国屋書店などの品揃えが多いところじゃないと置いてくれない。
置いてある店でも、スペースに限りがあるのでそこに置ける量は決まっている(そして詩集に関しては大抵の場合はとても少ない)。俳句・短歌などと同じ棚にある書店だとさらに現代詩集に割けるスペースは減る。*1
本棚は、担当書店員の知識や趣向+出版社の営業努力 により種類の采配がされているので、まず、その書店員さんのセンスが自分と合わないと、グッとくる詩集には絶対に出会えないという残念な結果になる。
がんばってくれ、大手書店の文学書店員さん! そして出版社のひとたち、良い本を出して下さい!
新刊で書店に置かれる現代詩集というのは、すでにいろいろな雑誌などで目にした事のある活動的な詩人 や 重鎮+賞をとった新人くらいかしら。
そして、手に取れるたいていの詩集は、タイトルだけで"全然駄目だ〜合わない"と思うし、タイトルで「お、ちょっと気になる」となって ぱらぱらとめくるものも、大抵のものはキーワードや語調が眼に入った瞬間"駄目だわ〜"となる。
生意気に聞こえるだろうけど、駄目なんです。それはもうきっぱりと。*2
私にとって 詩の言葉は、ダンスのような身体言語と似ていて、すんなりはまるもの と そうじゃないもの が ばっさりとわかれる。
わかるか/わからないか の 二者択一だ。
そして"わかるもの"の中でも、ほんの 数センテンス が 来るか来ないか。
ちぎれた蜘蛛の糸の断片が 空気中をふわふわ浮いて それが思わず頬に触れるような、細くて希少な経験!