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今日読んだ本

アランの「日曜日のプロポ」からの数章がすごく真実っぽい気がしてはっとした。

なにものをも売る必要がなく、なんらの嘘をつく理由もないひとたち同士が集まって、美術を語り始めると、すぐに、重要な一つの真理が現れてくる。真理とは、すなわち、芸術作品が伝統の産物だ、ということである。すべて、新しいものは醜い。調度品の新しい形は、すべて醜い。ところが、古い簞笥は、ほとんどすべて、すばらしい。

良いもののみが模倣され残り、それ以外の物は朽ちる。ということ。
この間mfox氏とこんな話したなぁとか思い出した。そうそう、卒展の作品よりも仏像彫刻のがゾクゾクしたという話から発展したんだった。
なかなか消えないデジタルデータの時代における淘汰とは何だ?とかお題かんがえてみたけど、きっとそんな仕組みの問題は、あまり意味がないな。スピード感は変わると思うけど。

崇高な筆跡(トレ)というものは、つねに、しごく平凡なものである。崇高な曲も同じである。多くの作者は、自力でそれを追求したかのような感をいだかしめる。しかも、ついにそれを発見しえた者は、他人の仕事からなにをえたかについては、けっして、語ることができない。

模倣しながら発明する。そこに飛躍がある。創造のブラックボックスと呼ばれるアレですね。
『崇高な筆跡はつねに平凡なものである。』は、なかなか制作が着地しない現在のわたくしにとって、勇気づけられる一節でした…。


なによりもむずかしいのは第一音だ、といわなければならない。美しい曲が、その始まりからして美しいのは、どうしてであるか。このことを、あなたは考えたことがあるだろうか。

。。。ううむ。うなって絶句してしまう問いだなぁ。



第一音が出ないから苦しんでるんだよ〜。まだポエジーが来てないのよ、だからいっこうに進まない。
ちょっと集中して精進したい。そんなタイミング全然ないけど〜。