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カルヴィーノ

http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0923.html

これで、今日書きたいカルヴィーノについてはあらかたが済んだのだが、念のため、少しだけ補説する。『痙攣する機械』(1969)に、次のような一文がある。これはぼくそのものなのである。
「目標は、地図、カタログ、あるいは可能なるものの百科事典のようなもの、そして原因と付加的原因の系譜をさかのぼりながら、それまで受け身で被ってきた出来事のもつれに対して、それらと同じだけ整然と構成された認識のもつれ、あるいはモデルの構造を対比させること」。
こういうマスタープログラムがありうることを、いったいどれだけの諸君が理解できるだろうか。そんなことをやりとりすること自体が不毛だと思っているのではないか。
しかし、ここにカルヴィーノがいるのだし、松岡正剛もいる。そうでなくて、どうして『見えない都市』や『全宇宙誌』に取り組めるものか。選換、どうして二人が何を好んで『砂のコレクション』や『情報の歴史』に、『パロマー』や「図書街」に、そして文学講義(カルヴィーノの自由講義は有名だった)や日本史講義に取り組めるだろうか。

カルヴィーノ現在1/10くらいまでしか進んでません。慣れないと読み進みにくい本だ。いきなりこの本にしたのは間違いだったかな。
ところで、この日の千夜千冊で言及されていた、『タルホ=セイゴオ・マニュアル』が手元に欲しいが入手方法が閉ざされている。どうにかならんもんかね。