アラン・ブルーム『アメリカン・マインドの終焉』
1988 みすず書房
Allan Bloom : The Closing of American Mind 菅野盾樹 訳
◆http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya1047.html
アメリカの1980年代の後半までの現状を背景にしたアメリカの若者の魂の状態に対する変な告発書、らしい。
ふうむ。引用いってみよう。
いきすぎた相対主義による、極端な個人的相対主義を確立。そして「われわれには他者はいらない」という信条をうむ。(略)しかも、この信条には、これは自民族中心主義ではない、これは排他主義ではないという但し書きも、最初からちゃんとついていた。そのように仕立てられていた。そこは用意周到だったのだ。が、さあ、これが厄介なのだ。
●「ドイツ・コネクション」のアメリカ化
アメリカは、どんなことをも"スタイル"にするようになったということ
ドイツ思想、とりわけ「ニーチェのニヒリズム」と「フロイトのディープエゴ」が、アメリカでは思想の咀嚼ではなくて、ライフスタイルになった
「すべての価値はライフスタイルに帰着する」ということである。価値がライフスタイルにあるとは、思想の価値より、会社の価値より、平和の価値より、ライフスタイルのほうがずっとすばらしい価値をあらわしているということだ。つまりアメリカは、すべての価値に勝る価値として、「アメリカというライフスタイル」を選んだということなのである。
ひええ(汗
アメリカすごいなぁ、いや、意味分かるわ、ハリウッドとかそういうことですね。
でも、日本もそうかわらない。セイゴオ先生は憂いている。私は20代としてどうレスポンスすればよいのだろうか。