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僕の今いる夜は / M&THE RADIODOGS


いろんなひとと歌ってるver.:http://www.youtube.com/watch?v=sWb3kXd9gw8
歌詞:http://music.goo.ne.jp/lyric/LYRUTND70643/index.html



記憶:::
震災の朝、飛び起きた私と私の家族たちは、父の『大丈夫か』の声の元に集まり、しっかと無事を確かめ合った。詳しい状況はわからないが、ともかく一旦きっちりと朝が明けるまで寝よう、余震には気をつけてと、家族は各々のふとんに戻っていったんだ。
でも、寝られるはずが無かった、胸がドキドキして、思い出して、ざわつく心。未明に嵌り込んだエアポケット。
こども部屋には私だけじゃなくて、弟も一緒にいた。弟も、うつらうつらしながら、睡眠には入れない様子だった。
私は小さな音でラジオを付けた。朝から夜まで、根っからのラジオっ子だった。なにより、この状況に頼ることのできる外部情報が欲しかった。
断片的に入って来る情報を読み上げるDJたち、被害状況がみえないまま『慎重に行動してください』といつもの/いいえ/平穏を装った/声で伝えている。そして、その情報の間に、音楽を流し続けていた。曲を選んでいる人が、私のように震えて聴いている人たちに何かを伝えようと選曲している事が痛いほど伝わってくる。 私 知ってる、この人たちも不安なんだ。
そこで、槇原敬之の曲がかかったんだ。
あァー…!
その歌声を聴いた時、あぁ、私は怖かったんだ と、そしてそれを表に出しても良いのだ と言われた気がして、堰を切ったように泣いたんだ。



この曲を聴いて、その時の記憶がすごい勢いで戻ってきた。そう、あの時、君のこの歌の歌詞とまったく同じことを思って私は泣いたんだよ、マッキー。
やっぱりこの人は"感情の本筋"を外さないGiftedPersonだと思う。もはや簡単に嫌いとか言えない。