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横浜 まとめ

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写真は横浜トリエンナーレを見てきた記録。
土曜の午後からと、月曜の朝からの二回めぐることができた。



19日の夜はSOL CHORDの上映会の打ち上げで呑んだ、ずいぶん。
まずは中華街の店で紹興酒数杯。
移動して、コンビニで買った缶チューハイを歩きながら一本。道ばたで歩きながらお酒飲むとか人生初めてかもしれない、その勢いで大木裕之さんのTRAINに出資する。二年連続じゃん。
えーい、開けゴマ。
(口に一万円くわえた写真を撮ってもらう。mixiにアップされてた。ウケる。)


タクシーで移動して目当ての店が閉まっていたのでそこから徒歩で十数分いったところでふっと入った店でさらに泡盛一杯。
雨に降られて、元町をてくてく歩いて、降られて、歩いて。



YOKOHAMA HOSTEL VILLAGE http://yokohama.hostelvillage.com/ja/の林会館 五階 http://yokohama.hostelvillage.com/ja/guesthouse/#hostel01 で朝を迎える。寝付けないままの太陽はまぶしい。
宿のある町は横浜の寿町というところで、日雇い労働をしている人たちが多く居住している地域。そこにホステルを作っていろんな人を引き入れることで地域を開こうとする組織に、大学院時代の友人が関わっているので今回の宿泊となったのです。
はじめは偏見などないつもりで行ったんだけど、やっぱり実際に町を歩くといろんな人がいて、勝手に身が縮こまる。同行者に「一人で歩いている訳じゃないので大丈夫だよ」と言われたんだけど、この町をVICTOR&ROLFのワンピを着て歩く私は『資本主義があやういとか騒いでる私がこんな洋服着て、この町を歩いている。道ばたに立つ彼らは無意識下で怒っているに違いない。この町の状況は何故おこるんだろう』ってコンフリクトを起こしてしまった。それで一晩悩んじゃって。全然寝付けなかった、のです。
みんなにすり寄るように歩く。私は今、完全に弱い。たたみ三畳の部屋に入れば完全な一人。雨音。隣の壁からキリキリと音がする。
廊下奥にある、ボタン一回で五分出る共同シャワーを浴びながら人生を見つめ直す。
全部、はじめての経験なのだ。私の知る世界はごくごく狭いし、それを自覚させられたような気がしているが、だからといって無理に広げる必要はない、そこにあるままの流れに漂うことにしよう、と自分に言い聞かせて、朝ご飯のころにはもう随分タフになっていた。
一晩でここまでいけたら大したものだ。ただし眠い(笑)


朝、かわいい植木のある屋上の庭でショートチャット。君は繊細だ、と言われて、「まあそういうことにしておこう」とさらに着地。
地面が見つかる。


さなぎ食堂というところで、とっても安い価格で食べられる定食。ここでは就労困難な人に配布されるパン券というのと引き換えに食事ができる。おじちゃんたちが「見ない顔だな?」って目でこっちを見るが、もう気にはならない。そのかわり、なんだか私の顔が怖くなっている気がした。理由はわからない。



三渓園にタクシーで移動。入口でまだ入場券を持ってないメンバーが購入した後、内藤さんの作品が見られないことを告げられる。
な、なぜ買う前に言わないのだ。わざわざ、後日、そのために、来たのに。まぁ、ここまで来ているのだからほかの作品を見るのだが。
その他調整中の作品や、展示を取りやめた作家もいる("軋轢により"ってボランティアが言ってた。いいのか?(笑))ということでなんだかちょっと物足りない気分。



トリエンナーレは大きく4会場あり、ひとつ距離の離れた三渓園をのぞくと、海辺に集中している。
海の無い奈良県育ちの私は、波を見るだけでわくわくする。作品よりもまず海を撮影しまくる。風力発電のプロペラがきらきらして綺麗だ。


世界中の有名どころのアーティストhttp://yokohamatriennale.jp/2008/ja/artist/が作品を展示していることもあって満足度は高かったが、ピンとくる作品はあまりなかった。
ジョーン・ジョナスのビデオインスタは良かったな。小杉武久さんの作品も渋くてよかった。あと、バシューバーニーの舞台映像は"あぜんとした"ので「良かったよ」と言ったんだけど、それを聞いて見に行った同行者たちはあまり良くなかったとの感想。まぁ人それぞれだね。
基本的に、日本郵船海岸通倉庫にある作品のほうが、ちょっとテイストが昔のものもあるけどバランスが良い というか 合点が行く作品が多かった気がする。
新港ピアは、より多くの説明を要する作品が多かったように感じる。それがダメだって訳ではないけど、私の好みではなかった。



同時に開催されているBankArtの『心ある機械たち』展は土曜に一気に見た。ぴお地下二階の廃業した喫茶店店舗で展示している高橋永二郎さんの展示が好みだった。(こんな感じのがいっぱいある http://www.hirokonose.info/exhibition/2004/firststep/takahashi.html)展示空間も含めて、今回見た作品群の中でも大分上位のお気に入り。いろんな会場から離れているので見落としがちですが、見た方がいいかも。



結局東京には寄らず、そのまま新横浜から新幹線で帰る。名古屋までの道中、大学院時代の同期と久しぶりに話ができた。
昼には戻るつもりが夕刻に出発となってしまったが、有益な一日になったと思う。
そんな横浜たそがれ。