先日書店で、『あなたにも書けちゃう!ケータイ小説ハンドブック』みたいな本を立ち読みしてじっと動かない女子中学生を見た。
ふと、『なんでケータイ小説の作者の名前は、「美香」とか「有紀」とか、下の名前だけなんだろう』って思った。
多分『ワタシが書いたんだよ!』って自己顕示はしたいけど、本名全部出すのは怖い。だから、下の名前だけ出す。とかそういうことかなと思った。
それは、若い女の子の持つ、独特な"名字に帰属しない感覚"があるのだろうと思う。結婚したら名字が変わる。結局、自分のアイデンティティは下の名前にしか残らないんだ。
あと、作者の名前に変わったものがないのは、「わたしにもかけるかも」と思わせるための、出版元の策略もあると思う。
子どもにトンデモない名前をつけてしまう風潮も、関係していたりしなかったりするんだろうな…。