を読んで、そういえば思い出した。
ノッフ! - あなたの会社に僕がうかがいます
ttp://d.hatena.ne.jp/kotorikotoriko/20070702/1183309318
この間うちの師匠が、「WEBページは、PDF形式にしちゃえばいいのに」って言ったんです。
画面内を視覚的にデザインしたいという意識があるのなら、PDFでしょう、ということです。
私たちのデザインは印刷物がベースにあるので、文字ひとつひとつの間隔まで厳密に詰めたりしたいのに、まだブラウザごとにHackしないといけないようなCSSの現状の煩わしさにも言及されました。
私は基本的に、構造大好きコーディング大好きですから、「ちょ、それはない」と反論したけれど、確かにスタティックなページに関しては、きっちりレイアウトしてPDFで表示した方がグラフィックデザイン的にも、情報デザイン的にもクレバーな気がしたので、完全には反論しきれなくて、「そうかもなぁ」と言ってしまった。
でも、本当にそうなのかな、って、なんとなく悔しい気持ちでいたんだけれど、この人のエントリを読んで、分かった事があったのでメモしておこうと思いました。
それは、
紙ものの(見た目の)基準は絶対的/書いてある事がfixしてるから
/G.Designerとしてはコンテンツに依存しすぎないで組版ルールを作ることから導いて下さい
ウェブものの(見た目の)基準は相対的/中にある情報のがプライオリティが高いから
/RSSリーダーで読んでもレイアウトされたもので読んでも同じ情報っておもえることから導いて下さい
って事。
文字を表示するメディアとしては、絶対的な基準を持った物の方が、価値が定着しやすいんだと思います。スタティックな文字情報を表示する場合、紙もの もしくは PDFのほうが、文字の形や色自体の持つ表現力を最大限にいかすことが出来るという事。BLOGに書かれるような情報形式は、本当は紙に適してるのは理解出来ます。
だからといって、ウェブにおける文字に価値がないなんて思わないのです。例えば、その場その状況で軸が動いていくような動的な内容に関しては、PC画面のほうが適している。時間軸を持てたり、拡大縮小ができたり、色を変えたりできる利点を私は知っているし、モニタで見る情報も好きです。
その点で、紙では意味の無い/表示できない 情報形式をいかに載せていくかが、ウェブサイトによる情報デザインを考える上で大きな課題になっていくんだな、と思いました。
まぁ、臨機応変にってことですよね。個人的には、ハインツさかさケチャップのウェブの小さな動画に強い可能性とこれだなという確信を持っています。
(余談)私も、はてなで日記をかきはじめて四年になるので、そろそろ書籍化しておきたいと思って、CSVを書き出していたしなぁ。これをスクリプト使って、InDesignとかで自動レイアウトして、自分でがーっと出力してファイリングするというのが現実的かしら。でもISBNコードがなぁ(無念)と言う感じでした。