この間TowerRecordから届いたHARCOの新譜"NightHike"(ASIN:B0007WZV7I)を通して聴く。
表題曲は一曲目。HARCOっぽい。新婚さんだからかわからないけど、ちょっとノロケている？
三曲目"ナズナの茶漬け"が良い様に思う。力が抜けてて。なんか、新境地じゃないの？と思う。バンジョーとか声質にあってる。
五曲目の"ぼくたちの音楽"は、小沢健二を聞いてた世代が共有している「旅」についてのメンタリティの、返答歌というか今なりの具現化というか。そういうものに感じた。
♪ あつらえのシャツ 風に飛んで消えた
飽きもせず着る僕にくたびれたのか
いいさ 今夜は君の好きな音楽を流そう
「いいさ」という肯定とも否定とも、前向きともあきらめともとれる単語が、ものすごく「今っぽい」。
HARCOは過剰に励まさないし悲観もしないし。つるっぺたっとしていて、青透明で。聴いてて「さらさら」としたいい気分になれる。
コマーシャルに起用されるのもそれに起因しているのだろうな。（「のばら」リプトンのCM とか可愛い！）
今回のミニアルバムは素に近い印象ですが、昔のアルバムのひねた感じのがちょっと好きです。
音色も昔はごちゃごちゃしていて面白かった。今はよりシンプルに良質なポップスを、という感じ。
「沼地に星を望む」「雲と行動学」「鳥と建築家」「1分の1の地図」とか、タイトルだけでキュンとします。
彼の文才はもっと開けていってほしい。もっと短編小説とか書けばいいのにな。
