◆NEWS :装幀してます 最近のお仕事は→仕事の記録 : Twitterから
◆NEWS:2007年3月、フリーランスのデザイナー兼ライターとして個人事務所を立ち上げました。

ビジュアログtumblr:http://okazawarina.tumblr.com/
つぶやきtwitter:http://twitter.com/rokaz
つぶやきログtwilog:http://twilog.org/rokaz

第千二十六夜

ヨハン・ヤコプ・バハオーフェン母権制』上・下
1992 白水社
Johann Jakob Bachofen : Das Mutterrecht 1861吉原達也・平田公夫・春山清純訳
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya1026.html






物語の基本構造の話をしているところに、今日の千夜千册の更新。なんと母権制のおはなし。なんでも関連づけてしまえるのが人間の調子の良いところですが、ちょっと面白いですね。


memo:
母権社会
それは明示の以前の暗示の世界であり、昼の前の夜の世界であり、太陽信仰的ではなく月神信仰的であり、天界的ではなく冥府的であり、男性的なものを排して女性的なるもので埋めつくされていた世界ではあるまいか。


ニーチェとバハオーフェンの関係。

ニーチェは24歳という弱冠で、スイスのバーゼル大学に迎えられた。
バーゼルで古典文献学にとりくんだ大先輩には、『母権制』を書いたバハオーフェンがいた。ニーチェはバハオーフェンからかなりの影響をうけた。とくにディオニソスのイメージに揺さぶられている。ただ、バハオーフェンが太母神的世界像に関心を示したのに対して、ニーチェはそういった大地型のグレートマザー追求ではなく、眩しすぎるほどに太陽的な神々に心を惹かれていた。それにバハオーフェンは最後まで敬虔なプロテスタントだったが、ニーチェは途中からプロテスタントの神を殺したいと思っていた。二人の交友はあるところでプツリと切れた。
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya1023.htmlより