最近このブログで頻出の橋本治氏。彼の書籍『青春つーのはなに?』ISBN:4087497585 に都市論が書いてあったのを思い出し、再読。
昨日の夜のオタク都市の話に通じるなぁと思っていた。この本に書いてある都市の話はジェンダー論(仮)に通じるんだけどね。でも、都市における個人の位置とその構造、という形はそんなに違わない気がした。
すらすら読めるけど他人に説明する文が書けないのが橋本治氏の文章ならでは、、、。だから、内容解説をすっとばして私の印象だけでこの二点(オタク・ジェンダー)を繋いで書いちゃうと、『男(とくにオタクのひと)は、結婚するかわりに秋葉原に行くんだな』と。
結婚できないひとも、結婚したくないひとも、都市空間に個を置くんだ。美少女ポスターに『従属』する人と、それをより演出するトシの景観。
文庫P92~
男にとっての"性"とは"自然"であり、"社会"とは"夫婦"であり、"トシ"とは自分の世界である。
前後文脈は是非この本を読んでください。ネットでもエキスパンドブックとして読めるらしい。
この本は1991年初版。(ちなみに初版持ってます、小さな満足)そっか、そんな新しい話じゃないぞ。オタクという単語がキャッチーなだけかもしんないな。