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なぜ図書館の閉架の空間はあんなに官能的なのかしら

打ち合わせが終って、大学の図書館に駆け込む。
ユベルマンの「残存するイメージ」が読みたかったのだが、貸し出し中で舌打ち。
しかたがないのでヴァールブルクがデューラーに言及している図書を読みあさる。

デューラーの古代性とスキファノイア宮の国際的占星術 (ヴァールブルク著作集5)

デューラーの古代性とスキファノイア宮の国際的占星術 (ヴァールブルク著作集5)

あと、これも参考に。
アビ・ヴァールブルク 記憶の迷宮

アビ・ヴァールブルク 記憶の迷宮





ちょっと立ち寄るつもりが盛り上がってきたので、最近の読書テーマ『メランコリーについて』として閉架の倉庫に隠る。
デューラーの「メランコリアI」から始まる読書の羅列:
アリストテレス『問題集(プロブレマータ)30巻』
→黒胆汁に由来する病的現象/非凡人*神々の力で引き起こされた狂躁(マニア)
 
Hテレンバッハの『メランコリー』みすず書房
メランコリー親和型/中庸/普通以上の不安定さを伴う
 不可能についてのあきらめと絶望は、メランコリー最大のテーマである
 
霜山徳爾『霜山徳爾著作集2』ISBN:4906502164
→美意識そのものの現象学的な特性/パセティック/アラビアではメランコリーにあたる言葉がパッションを意味していた
memo:マルシリオ・フィチーノ「デ・ヴィタ・トゥリプリチイ」


フィレンツェ派のメランコリー解釈| |ネオプラトニストのメランコリー解釈 極端でかつ相克的(ゲオメトリアとメランコリアの折衷)



その他:ハイデッガー全書75巻「ヘルダーリンに寄せて」
P346 「詩人の使命」

近代。注意深さーーー語られざるものが最早何一つ残されてはおらず、畏怖の念を以て保管されてもいないという事。
一切が語り出され、言表も表現も、上演すらもが、唯一的に現実のもの、有るものとして受け取られぬという事。
「無遠慮」が支配しているのだ。思慮深さが何一つないーーー羞じらいがなく、畏怖の念がない。