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第千十六夜

井上鋭夫『山の民・川の民』
1981 平凡社選書
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya1016.html






以下抜粋、要約。

出羽の国の境にある岩船。古くから雲上公という貴人の物語が伝えられてきた。
井上鋭夫はこの物語をえんえん研究して、ついに誰も解きえなかった"ある歴史現象"を浮上させた。

「山の民と川の民は交通や運輸の権利をもつにあたっては、小さな共同体をこえて、国司や幕府やときには天皇家に許可をもらって動いていたのではないか

ともかくも境界というものは日本中世史においてはきわめてユニークなものである。たとえば仕切られた空間とちがって道や川や山陵や橋などでは、仕切られた空間でケガレとされることがケガレとはならないという例が多いし、山の民や川の民が劇的に信仰を変えたり権利を所有するということも頻繁におこるようなトポグラフィック・ネットワークなのである

(これからじっくり読んで書きます)