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週刊ブックレビュー

百鼠
今日の週刊ブックレビューで「百鼠」吉田篤弘作 が取り上げられています。
・グレイゾーンについての言及
・日本語の私小説は虫の視点で書かれているが、これは違う
あたりの話が面白かったです。


最近「冬の夜ひとりの旅人が」イタロ・カルヴィーノ作 を読み切ったのですが、そういえば「百鼠」って、カルヴィーノの方法論と同じようなものを踏襲してるなーと思いました。


そうそう、個人的には、「冬の夜ひとりの旅人が」一冊で、一生分の作品製作が出来ると思っています。この一冊に書かれているものを、分析的に構造を分析しながら読んだり、だらだら読んだり、小説を書き足したり、開いた部分を啓示のように使ったり、というふうに毎回毎回読み返すことによって、一作が網状に広がって行くのでしょう。


梅図かずお御大のおすすめの一冊、「縞模様の歴史 悪魔の布」が面白そう。
西洋の宗教には2つの色を混ぜてはいけません、というものがあるらしい。チェスのモチーフに関係してきそうだ。チェックしよう。

縞模様の歴史―悪魔の布 (白水uブックス)縞模様の歴史 悪魔の布
作者: ミシェルパストゥロー, Michel Pastoureau, 松村剛, 松村恵理
出版社/メーカー: 白水社
発売日: 2004/08
メディア: 新書