西脇順三郎『雑談の夜明け』にとりかかる。
まだ数十ページしか読めてないけど、いいこと書いてあるなぁ、とじんわり感心する。電車内で良フレーズをマーキングしまくる。
丁度一年位前に、大学院時代の友人が「西脇順三郎を、論文の足がかりの資料にしようと思ってる」といった。当時の私は、西脇順三郎のことを『古きよき時代の詩人兼評論家』だというぼんやりした認識しかなく、「なんで?時代錯誤的だよー。」と苦笑しながらすっぱり切った。
だって、メディアアートと西脇順三郎なんて繋がんなかったんですもの。
でも、今考えると、結構いいところを突いていたのかもしれないよ。ごめんね。
(ところで、「なんで?」に答えた彼の動機は、面白かったけど言えない。)
どうでもいいメモだけど、漫画家黒田硫黄の「茄子」(「茄子 アンダルシアの夏」の原作とか)って、西脇順三郎の「茄子」からインスピされてるのかしら。
そうであれば、タイトルが変だなーと思ってた疑問がようやく解消されるのですが。