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こどもたちに語る

また4月からは電車での移動時間が増えそうだから、純粋読書の時間が増えてうれしい。
今までは自転車か車で、家から学校までの10数分の移動しかない自堕落な学生生活だったので、読書は「するぞ」と決めないと出来なかったのですが、これからは否応無しに1時間とか1時間半とかかけて電車移動して通勤するので、純粋に読書ができるようになります。
大学時代はもちろん読んでいたけど、帰り道には友人と話し込んだりしながら帰ったのでね。
今日は京都まで研修に行きました。鞄の中にはリオタールの『こどもたちに語るポストモダン』を入れて行きました。1日で読み切ってしまった。文庫本でわりと平易な文章で書いてあるので読みやすかった。


ちなみに私のスタンスは「ポストモダンなどない」という姿勢です。その言葉が存在することすら無視することからはじめています。でも文章中で、それがポストモダンに対峙するひとつの姿勢であると言われたような気がしたので、ああ、認めたくないけど、私は真面目にポストモダンについて考察しているのだな、と思いました。


<こどものころのできこと>という見出しのもとへの分類に対抗して、戦う。

身体という名のもとに、ルフォール(クロード・ルフォール『一九八四年』)は、メルロー=ポンティが『見えるものと見えないもの』であわせて考えようとしたふたつの実体をさししめしている。感覚するものと感覚されたものとの結び目、感受性のキアスムである、現象学的身体。そして、時空における隠された特異な組織、ファンタズムである、精神分析的身体。世界と結びつく身体ーーーその世界とは、身体が属するものであり、身体が作るものであり、身体を作るものでもある、といった世界だ。そして、生まれるために失ってしまったものの夜の中へと、世界から引きこもる身体。