2013-10-09 ■ ひたむきでひたむきで、唇を歪めてひたむきに語ったあなたは読者で、「あ、そう。そんなことは、僕の体に書いてあるよ」と僕は思った。 僕が、僕の服を引き裂いてこの白い胸を見せたならば、あなたが憎悪し尊敬する先生達は、みんな競ってこの僕の胸を読むだろう。 ―橋本治著『S&Gグレイテスト・ヒッツ+1』「コンドルは飛んで行く」より