- 作者: M.L.フォン・フランツ,松代洋一,高後美奈子
- 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
- 発売日: 1988/05
- メディア: 単行本
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[あらすじ]
男性の精神的成熟は、もちろん容易にかちえられるものではない。そのためには何が必要とされるのか。本書は、この難題にユング心理学の立場から迫るものである。ローマ時代の文人アプレイウスによる『黄金のろば』を題材にとり、ろばの姿に変身した主人公がさまざまな試練を経て人間に戻る、というこの物語を、“男性が母親コンプレックスを克服して成長するプロセス”の象徴ととらえる。そして、重要なことは自分の〈内なる女性性〉とどのように対していくかだ、と説く。[目次]
第1章 アプレイウスの生涯と哲学
第2章 2人の道連れとアリストメネースの話
第3章 ルキウスは、ビュラエナ、フォーティス、そしてやぎの皮袋に出会う
第4章 ろば
第5章 アモールとプシケー〈I〉
第6章 アモールとプシケー〈II〉(プシケーとエロスのメルヒェン)
第7章 プシケーの課題
第8章 カリテー、トレーポレムスと地下的な影
第9章 ろばが仕える主人たち
第10章 ルキウス、我に帰る
第11章 女神イシス
第12章 物質と女性性