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ブルーノと驢馬

この本、買った。今週末読む、、、。

ロバのカバラ―ジョルダーノ・ブルーノにおける文学と哲学

ロバのカバラ―ジョルダーノ・ブルーノにおける文学と哲学

この本より、数カ所を抜粋したブログを発見
via. http://borges.blog118.fc2.com/blog-entry-1151.html


ブルーノ、曰く

カバラの啓示にしたがえば……ロバないしロバ性は知の象徴なのです」

「親愛なる人たちよ、もしもあなたたちがまだロバでないならば、ロバに変身できるように神に祈りなさい」

「人間であるあなたたちは、ロバになるようにしなさい」



最も驚くべき内容は、ジョルダーノ・ブルーノの『カバラ』において、メルクリウスの口から語られている。



メルクリウスは本書でロバとディアレクティケーを展開しており、形式は対話編である。

「ロバよ、あなたは自分のことを学者と呼び、学者であると自認しています。それゆえ、あなたに他の贈り物を好意をもって与えたこの私は、今、あなたが全ての学科における権威ある学者であることを、十全たる権威をもって命じ、定め、確証しましょう。したがって、あなたはいたるところに入り、いたるところに留まることができ、誰の反対もなく、誰一人としてあなたを戸口から追い払い、いかなる仕方においてもあなたを侮辱したり、妨害したりできないでしょう。それゆえ、気に入ったところに入りなさい。……秘儀に与る人たちの間で話しなさい。数学者たちの間で熟慮しなさい。自然哲学者たちの間で論じ、問い、教え、肯定し、決定しなさい。すべての人と交わり、全ての人と話しなさい。全ての人と兄弟になり、一つになり、自分を同一化しなさい。すべての人に君臨し、全てでありなさい」

むひゃ!
あ、驢馬との対話編、翻訳のPDF発見!
http://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/139297/1/aida2011_p56-63.pdf
http://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/139297/1/aida2011_p56-63.pdf





ブルーノ、著作の訳書リスト
『無限、宇宙と諸世界について』 清水純一訳、現代思潮社古典文庫〉、1967年。
『無限、宇宙および諸世界について』 清水純一訳、岩波書店岩波文庫〉、1982年4月。ISBN:4003366018
『ジョルダーノ・ブルーノ著作集』 加藤守通訳、東信堂
カンデライオ』 加藤守通訳、東信堂〈ジョルダーノ・ブルーノ著作集 1〉、2003年7月。ISBN:4887135009
『原因・原理・一者について』 加藤守通訳、東信堂〈ジョルダーノ・ブルーノ著作集 3〉、1998年4月。ISBN:4887132905
『英雄的狂気』 加藤守通訳、東信堂〈ジョルダーノ・ブルーノ著作集 7〉、2006年6月。ISBN:4887136919


東信堂版『ジョルダーノ・ブルーノ著作集』全巻の構成は以下の通りです。刊行済には◆印を付します。

1)カンデライオ ◆加藤守通訳、第2回配本
2)聖灰日の晩餐
3)原因・原理・一者について ◆加藤守通訳、第1回配本
4)無限・宇宙・諸世界について
5)傲れる野獣の追放 ※加藤守通訳、次回配本
6)天馬のカバラ
7)英雄的狂気 ◆加藤守通訳、第3回配本
8)形而上学宇宙論(『三十の像の灯明』『フランクフルト三部作』)
9)記憶術論(『イデアの影』『キルケの歌』『印の印』)
10)魔術論(『魔術について』『絆について』)
別巻 ジョルダーノ・ブルーノとルネサンス思想(仮)
別巻 ジョルダーノ・ブルーノ研究(仮)

via.ウラゲツブログさん http://urag.exblog.jp/14690837/