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Physiologos

ΦΥΣΙΟΛΟΓΟΣ
Physiologos フュシオロゴス(自然窮理家)より


第9話 野ロバ(onagros)について

 ヨブ記に書かれている、「誰が野ロバを放って自由にしたか?」〔ヨブ、第39章5〕。自然窮理家は野ロバについてこう言った、――〔野ロバは〕嚮導者であり、草食む牝たちが牡を産むと、それらの父親はその秘所をすべて噛み切る。精子をださぬようにである。
 
 族長たちが播くことを求めるのは、身体的な精子であるが、これに反して使徒たちは知的な子、すなわち節制に努め、天の精子を願うことは、次のように書かれているとおりである。「喜べ、子を産まぬ石女よ、声をあげ喝采せよ、産みの苦しみを知らぬ女よ、多くの子は独り身の女のもの、その数は夫ある女よりも多い」〔ガラテヤ、第4章27〕。古い女は告知の精子を、新しい女は節制の精子を〔求める〕。
 
 かく美しく、自然窮理家は野ロバについて言った。
via. Physiologos http://web.kyoto-inet.or.jp/people/tiakio/physiologos/phys09.html

For it is written: "Be glad, O barren woman, who bears no children; break forth and cry aloud, you who have no labor pains; because more are the children of the desolate woman than of her who has a husband."
 
録(しる)していふ『石女(うまずめ)にして産(う)まぬものよ、喜(よろこ)べ。産(うみ)の苦痛(くるしみ)せぬ者(もの)よ、聲(こゑ)をあげて呼(よば)はれ。獨住(ひとりずみ)の女(をんな)の子(こ)は多(おほ)し、夫(をっと)ある者(もの)の子(こ)よりも多(おほ)し』とあり。*1
 
〔ガラテヤ、第4章27〕
http://stonepillow.dee.cc/kurosaki_frame.cgi?48+4+2-3

39-5
Who hath sent out the wild ass free?Or who hath loosed the bonds of the swift ass,
だれが野ろばを放って、自由にしたか。だれが野ろばのつなぎを解いたか。
39-6
Whose home I have made the wilderness,And the salt land his dwelling-place?
わたしは荒野をその家として与え、荒れ地をそのすみかとして与えた。
 
〔ヨブ、第39章5、6〕
http://bible.e-lesson1.com/2job39.htm

あぁロバから"荒れ地"にたどり着いた、エリオットまで到達するの早かったな、、、。
寓意的には、堅いラインなんだろうか、、、?


*1:「喜べ、子を産まぬ石女よ、声をあげ喝采せよ、産みの苦しみを知らぬ女よ、多くの子は独り身の女のもの、その数は夫ある女よりも多い」