2010-12-22 とりとめなく@携帯 boyaki 『灰色』と呼びまとめるには惜しい、複雑な明度差を持ち、曖昧に集っては消える形状が積層する雲間を抜けて、たまに射す陽の温み。湾内の表面のなだらかで起伏のない揺れに合わせて首をかしげ、自らの羽毛に埋もれる水鳥のおかしみ。 何故、何故なのか。問う対象も内容もない、したがって答えも無い“何故”が沸き上がり、せり上がり、胸に支えて、う、と出そうになる声をおさえ、ただ歩むことの困難さに堪えながら、右ポケットの中の定期入れを弄ぶ。 電車は未だ来ない。