兎について考えていると、自然に膝を抱える姿勢になる。
多分、私は兎島に行って、飛んだりはねたり擬態すると思う、そしてそれを映像に撮るだろう。
飛ぶという事は、着地を見越しているという事だ。
じゃあ宇宙空間で飛ぶという行為は?スタート地点で蹴りだす初速がある場合は、一直線に進んだまま自発的には止まれない何かになる。ない場合は、飛べない。
多分、私は兎島に行って、芝にごろごろ転がるだろう。そしてそれを映像に撮るだろう。
私は兎の擬態をするだろう。
私は兎の擬態をするだろうか。
膝を抱えてこんなことを必死にノートに書いている姿を学生が見ていたらしく、可愛いと言われた。きょ?きょきょきょ?
私に、しっかりと兎が到来していることを確認できたようで、笑った。