子どもと昔話 連載「うさぎ! 3」。
例えば、かぎ鼻山に、自由ニュータウンなんて、いのちのない名前がつけられたとしても、そこで子どもたちが生まれて、自由ニュータウンの公園で友だちができて、自由ニュータウンの商店街で恋をして、自由ニュータウンの病院で亡くなって、という風に時が流れる。すると、いのちのない、冷たい名前にも、フェンスに蔓を巻いて、植物がのぼっていくように、かぎ鼻山とよばれていた土地の霊が、いのちを与えていくのだと思う。
泣きそうになる。てか泣いた。
みんな買って読んで。この冊子が継続する様に。