高校時代に、二年間のあいだデッサンや色彩構成を学んでた画塾が今年の三月でなくなってしまうんだそうです。
歯医者の近くにあるので陣中見舞いだと思ってのぞいたら、先生がぽっそり「なくなってしまうんやー」って言って、寂しい目をした。
24年の歴史。私のホームグラウンド。立ち返る場所なのです。それがなくなってしまうと聞いて、力が抜けてしまってしばし考え込んでしまった。
高校三年生の私が書いたデッサンが残ってた。「今でも見本で見せてるんだよ」とのこと。「えええ、そんな上手くなかったですから」と思ってたら、棚から出してきてくれて見せてくれた。
うわ、そこそこ上手い。ってゆーか、これ私描いた記憶があるわ。でもこんなに描けてるとは思わなかった。
未だに何か製作したりするとき、先生の「それはそうでいいんか?」と問いかけてくる声が聞こえてくる。
いろいろありがとうございました。
立ち返る場所をなくす私は、これからどうやって初心にかえればいいんだろうな。