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割ったんすよ、歯。(こなごなに)

1)健康的な私の歯。
虫歯ゼロのエナメル人間、rokazです。
しかし、横に埋まって生えてしまった親知らずに悩まされ、ついに抜歯することになりました。


2)朝から歯医者へ。
しとしと雨が降っていて、ブルー度が増します。


3)rokazさーん、どうぞ中へー。
受付でちょっと待たされたあと、治療台へと案内される。「さっ、今日は抜いて行きますよー大丈夫ですか?」と言われる。「、、、はい、だいじょーぶです」とはいうものの、ヤダヤダ気分は増すばかり。
それにしても、抜いて行きますよーってなんだ(苦笑)


4)ここまで来たら
逃げる訳にも行かないので倒されるままに椅子とともに横になる。
「麻酔打ちますー、チクっと痛いですけど我慢して下さいねー」「ふぁい(すでに口を開けられている)」
いてててててててて。麻酔が一番痛いっつーの。数分放置される。また麻酔をうつ。これを何度か繰り返したあと、本格的に聞き始めるまで5分ほど放置。口は半開きで情けないまま、椅子でぐったりする姿は誰にも見せられません。


5)舌先と右唇が
ビリビリとしびれ始める。


6)「じゃ、よろしくお願いしまーす」「ふぁひ(はい)」
「痛かったら手をあげて下さいねー」「ふぁひ(はい)」「じゃ、、、」
さくっ。(克明に覚えているけど書きたく無い。なんか切開している感触?わははははは。)


7)ついにはじまっちゃった。
気分はどん底。麻酔が効いているから痛みは全くない。でも、あごに伝わる振動はわかるからね。
 ガリガリ
 チュイーン
 ごごごごごじゅごっ
 こんこん
 かつかつ
  などなど、、、。
思いつくだけの歯医者の擬音は全て体験しました。トンカチとくさびで歯を割ろうとしている。なんてアナログなの(苦笑)


8)一番凹むのは、
「あれ?」とか「こりゃ根が深いな、、、」とかいう執刀医のボヤキ声。
そりゃそうでしょうよ、健康だけがウリの私の歯ですもの、しっかりと根付いているのは自分でもわかってましたよ。
固くて全然割れなかったのでしょうね、ついには歯医者ドリルでギュイーン!!!です。歯科衛生士のお姉さんに「もっと強く!」「もっと!!」と出力をあげさせてました。おそるべし、MY歯。


9)顎しんどいー。
一時間ほど執刀をうける。ずっと口を開けっ放しなので顎が怠い。まだ割れない。


10)ちょっと休ませて下さいな〜(ぐったり
と思うけどノンストップです。ちょっと執刀医も意地になってます。なんとかして割ってやる!っていう怒りにも似たオーラがこちらにまで伝わってきます。
おいおい、シャレにならないよー。でもまぁ。今更引き返せないので、どうやっても割ってもらわないと終われないんだけどね。


11)「あとちょっとですからねぇー。我慢してくださぁーい。」
歯科衛生士のお姉さんがやさしく声をかけてくれる。執刀医の怒りオーラを緩和しようとのナイスフォロー。ほろりとなる。


12)おっ!
という声がする。執刀医がテンションをあげている。上手く行きはじめたのであろうか。こちらはまったく状況がわからないので、周囲の空気でさとるしかない。
幾人かが私の周りを動き回るので、そろそろクライマックスも近いのであろう。私はようやく安心しはじめる。
ペンチ的なもので歯を取り出して行く(ような感触)。あー、取れたのかな。


13)はい、縫いまーす!
縫うのが痛い。抜くよりも痛い。
唇に当たる糸の感触。ぬったあと、ぐいっと引っ張って傷口を閉じる感触。
この段階が一番生々しい!わー、縫うのきらーい!


14)はい、綿かんでー。止血しまーす。
やったぁ。もうグッタリ。何も考えられない。


15)頬がぷっくり。
「いやぁ、根が深かったんでねー、腫れますよ(キッパリと断言)。
タオルで冷やしてください。今日は安静にしてくださいね。」
心持ち上機嫌な執刀医。私の頬はすでに腫れはじめている。一時間半の大格闘。


16)のわりにはあっさり帰される。
「おつかれさまでしたー」歯科衛生士さんたちが口々に声をかけてくれる。そこに半ば同情の視線を感じる。
これは、、、難産だったんだろうねー。
止血の綿を噛んだまま、薬をもらって自転車で帰る。いぶかしげな顔で横を通り過ぎる女子高生。


あーあ!終わった終わった!!
冷えピタが手放せませーん!