年内に着地させようと思っている私の作品に、何か手助けとか手がかりになりそうなものをメモしていこうと思う。
今日はツエランの詩を。
(移し変えられた)
移し変えられた火花たちに
聞き届けられて
燭台の棘のまわりの
火の香りが。
すべての
道は空いている。
いくつも地球を
ぼくは死んでいくすがら お前にパスするー
その二つの
白いのを お前は持っている、どの手にも
一つずつ。
あの
埋葬されないものたちは、無数の、あの上の、
子供たちは、
飛び降りる用意ができているー
お前に、
泉の夜の女よ、
ぼくは似ていなかったーー
お前を、喜ばしい女よ、
お前が今漂うように、
あの目に見えない、二番目の
炎上する火が受け止める。
ツエラン『糸の太陽たち』より isbn:4791790820