"Someone!"と呼ぶ 叫び声が聞こえる。私も"Someone!"と叫びたい。
世界はその呼び声で埋め尽くされているはずなのに、何故そのポエジーの核心に触れられないのだ?
言語コミュニケーションとしては ほぼ距離の制約が無いインターネットの時代に、これが不思議で仕方がない。
詩のコミュニケーションは、
瓶に入れた あぶり出しの文章を 宇宙に放流するようなもので
漆黒の ブラックホールに向かって 変顔するようなもので
だれでもないだれかに対しての 真剣な告白のようなもので
結局は、宛て所なく逸れていくだけの赤い風船なのかしら?
"Someone!"という叫びに"Here you are."と答えてくれる誰かの魂が?