ブランチをしに、近所のカフェに行った。
鞄に、図書館で借りた本を入れて行った。
読んだ。一時間くらいで読み終えられる短い小説だ。頭の中が小説モードに入る。イメージが走る。
あー!
と声をあげそうになる。
私が置きわすれてきた物はこれだ。
最近あまりに生活の輝きがないと感じて焦燥感に駆られていたのだが、それは物語を読むという行為がなかったからなのだ。
私が信じているのは文学のポエジーなのだ。
いかに物語が私の人生における進行をとりなしていたのかを思い知る。
未だ見ぬ構造、未だ見ぬ光を探す探検をしないで、何が人生か!