How to Loseというのは、昔書いてた詩のブログのこと。いま見ても結構可愛いなと思える。
メイク
魔法
空気
完敗
胸の圧迫
昇る太陽の照らす雲
その桃色と灰色の狭間に
圧力を持った
メイク
私は手放しだ
私は、手放しで
ただ放棄する
写真機
窓
の外にいる
植木鉢
の中にいる
枯れかけた草
の緑
雨が止むと
雨ではない何かになる
そのことに
何か名前つける
そしてまた
それが終わる
ただひとつ
同じことばかり
何度も
何度も
何度も
溢れた植木の水だけが
こちらを見て
そっと立ち上がっている
バック
さわぐな
そして
震えた目で握る
追い掛けてくる月を
朗らかな音は嘘
たくさんの溢れた水は
スポンジと
午前二時の方角へ
な げ と ば す
そう、それでいい
それでいい
めまいのくるり
とっくに始っていたのは
足跡を残すレエス
電流の早さで左から右へと
とにかく追い付く為には
足をはやく回転させなきゃ
ひさしぶりの並みぬい
くぐり抜ける人の波
はじけた風船
青い青い
棄権の文字
めまい
くるり
翻したスカアトの裾の
あまりにもスロウな揺れに
会場はため息で
ぐるり埋め立て
さようなら、ねこの
そこにあるのは
黄色いねこの背中にのった
ちいさな声の震え
虹色のくつした
まきとる雲が
ほほほ
おちょぼ口で笑う
こぐ、わたし、こぐ
そうやって消えていった
ひこうきの涙
｜
｜
｜
｜
｜
｜
｜
ここにはたくさんの
色の音楽があって
ねこの
こそばゆい
ぐにゃぐにゃが
あったかい？
だからわたしも
ほほほ
で
さようなら
と言える
ようやく
のぼれ
呼ぶ名と比例する
月のひかり
青く見える顔が
ゆがんで遠くに流れた
いまどこ
サテライト
衛星都市の
尾っぽを追いかけ
まいごになって
泣く、そっと
大量の自転車
道をうめるほどの
「森を見るんだ
あきを探すちょっとした休日さ」
歩き続けてもう何日？
腫れぼったい
赤い大きな光
頬の上のあたり
あたしはいつでもそっち側だよ
くじ引きはいつだってハズレ
見えているはずの中身
そんな訳ないのにね
流れ星を2つ探さなくちゃ
木の葉の間から
赤い光で
仰ぐ
輝きながら細る
尾っぽの方へと
尾っぽの方へと
尾っぽの方へと
森が開けた、そこは国境
衛星都市の、そこは国境
