コトバの人間だって事は、ずっと昔から知っていたのに。どうしてやめてしまったのだろう、
取り戻せるだろうか、ことば。
詩を書く手が、はたり止まった四年前、失ったのか掻き消えたのか。…初期衝動の光が消えたのだ、
取り戻せるだろうか、また。
私は、珈琲色の濁流にあえて飛び込みなおし、
柵にしがみついて、半ば溺れながら、
呼吸を確保するように、文字を書いていたあのころに戻っていくべきなのだろうか。
そんな打算的な行為だったか。カエルくん。
左耳は健在なのだ。ポストマン。
あ、涙が出てきた。
カエルくん の ばか。右耳ひっぱるぞ。