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悔しいけど、たしかに"原因が結果"は真です。

今、MEDIA SHOPマガジンの記事として、作家の田中功起さんとそのカタログについてのレビューを書いている。
*近日中にUPされますのでお楽しみに!(ちなみに特集は藤本由紀夫さんのインタビューです!)




目の前でおこる個々の現象に向き合い、歴史的な積み重ねや押し付けられた情緒などをストイックなまでの注意深さで取りのぞき、その度ごとに自分にとっての「真値」を確認していく。そんな田中さんのアプローチというのは、"ロゴスの人間"が"切実"を手に入れるための過程としてはかなり賢い方法だと思う。(一アーティストの私としては、先にやられてしまってなんだか悔しいけど →くわしくはこのあたりを参照


実は、田中さんはもともと書籍の編集者(武蔵美術大学出版局の)だったりしたようで、情報を編集する能力に長けた人だったのだ。いろいろリサーチしていると、書いている文章も達者で、いろいろ合点がいった。
きっと、厳密なものが好きなクレバーな人なんだろう。だからこそ、世界の全てに出会う場に於いて、最大限に白いページとなり開いていようとする。
矛盾しているように見えるが、実はそれが最大の誠実さと厳密さなのだ、ということは、よくわかる。


雑観として、これまで公開されてきた彼の映像は広義のインストラクション・アートに入る気がする。映像の切り出す切実さで、言葉によるインストラクションアートを超える瞬間を感じる。それはとても魅力的だ。
コンテンポラリーアートシーンにおける重要な潮流の一つを担う重要な作家としてこれからもその動きを注目していきたいと思う。


私も負けじと、良作を作りたいと思います。