燐光(りんこう、phosphorescence)とは、物質が光を発する現象、またはその発する光のこと。
蛍光も同じ発光現象であるが、発光にいたるまでの機構(電子遷移過程)が異なるため、学問的には区別する。両者の違いについては蛍光*1に詳しい。
燐光物質は、蛍光物質に比べ非常にわずかしか知られていない。また緩和過程の進み方が遅いために励起光が消失したあとも長く発光するので蓄光性とも呼ばれ夜光塗料として利用される。一方、原理的に量子収率を100%にすることが可能である(蛍光は原理的に25%が限界である)ため、最近では有機ELの材料として注目を集めている。
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