特別版
館内を吹き抜ける水を含んだ心地よい風と、
庭になる赤い実、胸元には Do(ド)の音。
廊下を通るとたまに倍音でキャッチされる。
晴れたり曇ったりの昼下がり、
和室に座り込んで水面の反射光が壁で揺れるのを
ぼんやりと眺める。
ツアコン付きの、リッチで素敵な遠足。
最小限/もしくはみえない 作品と
美術館の中にうごめく、透明なつむじ風。
風の発生源は、颯爽と歩き通り過ぎていく少年の心かしら。
階段の向こうにすうっと消えていった風は、
いずれまたどこからともなく吹きはじめるだろう、そう思う。
展覧会のデータ
http://event.japandesign.ne.jp/news/6749060414/