長谷川時雨『近代美人伝』上下
1936サイレン社・1985 岩波文庫
◆http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya1051.html
今回は記録的に長い一夜。というのも、講演会のテープからの採録らしいのです。(1993年)
女性の集まりで語られた美人列伝のログ。読むだけでぐったりしてしまいました。
紹介されている方すべて、はかなげで色白です。和装がよく似合う。襟足が綺麗。
長谷川時雨はそのことを美人に絞って描こうとしたのですが、もとよりここで美人とよばれているのは見かけの美人とはかぎらない。いわば「心根の美貌」と「仕草の器量」と「表現の美粧」をもっていた女性のことを、美人とよんでいるのです。
とくに、"遠き麗人"九条武子さんに興味が。写真を見る限り、相当の美人さんですよ。
私も「心根の美貌」と「仕草の器量」と「表現の美粧」をもって補完します(微笑)