千夜千冊の記念すべき1000冊目、締めは「良寛」だったわけですが、私は良寛については本当に表面上の知識しかなく。松岡氏の想いの強さを聞き及んで「そうか、良寛か（いいにちがいない）」と思っているに過ぎないのであります。
松岡氏には「外は、良寛。」ISBN:4875862008り、それはかなり良書なのですが、私は持っているだけで積読（つんどく：またいずれ読むから、と積んで置いてある本のこと）の状態でした。
ブックパーティでのこと、「大抵のものってのは、人前で終わらせることではじめて、きちんと終われる、ということになっているんですよ」と言ういといせいこう氏の名言のもと、松岡氏が一人で舞台上に残され、千夜目の原稿の中から、良寛が好んで何度も書いたというウサギの話を朗読されました。（詳しくは千夜千冊参照してください）
ただし、その朗読は最後まで聞くことは出来ませんでした。
だめだ、やめましょう。
そう言ったまま、沈黙した松岡氏を見て、私は、「この場にいて良かった」とうつむきました。
