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物質でアンカーをうつ

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昨日友達とご飯を食べながら話していた時、同世代的な感覚として「緩やかな連帯感は確実にあるよね」という話題になる。 あと、同じような倦怠感と恐怖と楽観的な側面を感じていることも知る。 特に、今私の住んでいる地域のさらに「ギョーカイ」と呼ばれる…

動物の発語

京都芸術センターで上演された「動物の演劇」を見てきました。 大変不敬なことに、開演時間に間に合わず中途入場という最悪なことをしてしまいました。しかし、今日この場に居られて本当によかったと思いました。 終ってからしばらく、身震いもしくは武者震…

世界 言葉 読者

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ランダムな乱数の濁流に、小さな船のへりを持ち、ようやっとしがみついて耐えている。 積荷は波立つ揺れのせいで全部ほおり出されてしまった。着の身着のまま、ただただ漂っている。 まわりには誰もいないしその気配もない。 たよりないかけ声で"誰か"を呼ぶ…

詩を読む

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深い断絶と、それを前にして無根拠にわきあがる価値への発語 絶望的で、同時に楽観的でもある 諦観ではなく、享受と思うための誤解

どこまでがイメージか  

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☆ と → と A なにが「記号」で なにが「イメージ」で なにが「文字」で そのあたり、わからなくなってしまいました。 以前紹介した「文字のないレシピ課題」を合評しました。 『目の前の材料と対応付けするための記号として使うなら、 アルファベットの「A」…

完全なる断絶

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2人のセグメント: 昨日、鍋会のあと友人と話していて、ふと、「コンタクトインプロビゼーションをしている二人のダンサーの身体がふれあえばふれあうほど、二者の間にある完全なる断絶を感じる」と言いました。物理的には接触し反発し関係し合っており、ま…

甘夏組曲

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甘夏なんて剥いたりして、縁側で夜まで話したい 通りすがる猫のために、ポケットに猫じゃらし その色はペパーミントグリーン 時計の針は少し遅らせとくからね、四時間かそこらだけ いつか手に入れたいな、魔法の力 君が僕にちょっと振り向いてくれるようにね…

ドライブイン

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五里霧中な世界の疾走 いや迷走 混雑した高速道路 オレンジの灯りはただただ等間隔に 照らしだすボンネット 前方のパイプから発する排気が 胸をしめつけて 呼吸が苦しい 何も話さないドライバー 沈黙の車内で流れるネオンを じっと追うことしかできない さっ…

カラオケ

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くしゃくしゃに丸めて 捨てられた アタシの歌詞カード これじゃうたえません と マイクを持ってつっ立ったまま ずっと黙ってると キミはソファの上に立ち上がり それでもいいじゃないか と 言う

ホットワイン

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抱囲 認知の視界 言葉の体積 湿度の存在 幾億もの粒 阻まれた距離 延びた指を 互いに探り いずれは囲みこんで 笑えばよい 反射する波形から とらえ囲みこんで 確認する そこに 存在しているものを 交差した視線の着地点 まさにそこにしか 光はないのである …

言葉と言語

詩人は建築家に嫉妬し、建築家は詩人をとりこもうと奮闘する。 どちらもその希求心を満足させる事は無く日々は過ぎる。 重い身体を脱ぎ捨てたい詩人、"オリジナリティ"を嘲笑する建築家。 角に頭をぶつける詩人、壁にもたれかかる建築家。 プレパラートグラ…

イメージについて

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最近、イメージについてわかってきたことがある。 イメージは、期待であるということ。 そこにあるものが実像であろうと、虚像であろうと、私たちがそこにみているのは、そのものではなく、「取りこぼしそうな」、「あやうい」、「何かが、ありそうな、なさ…

ありがとうございました

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先日お知らせしたライブが無事終了しました。 本格的に巻き込まれた方、手伝って下さった方、観に来て下さった方、応援のメッセージをくれた方、まだco co.orgをしらないみなさま、どうもありがとうございました。 第一回目のライブとしては、精一杯できたと…

人称問題

上記の文章の根本は一人称問題なのだが、ここに書かれて公開されている時点で三人称化する。 表現とは三人称の次元に属するものなのである。 しかし、「いま・ここ問題」を考える私の現在の状況では、二人称問題と直面している。 二人称の次元には、私とあな…

ひとつの町のかたち

ひとつの町のかたち作者: ジュリアン・グラック,永井敦子出版社/メーカー: 書肆心水発売日: 2004/11メディア: 単行本 クリック: 8回この商品を含むブログ (12件) を見るふたつのリアリティというと、圧縮された記憶/時間を同時に体験する「その場」な感じが…

たまには書くよ、メディアアートのこと。

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ナツからきた 指定型バトン『メディアアート』 ナツのリクエストでは、『(美術寄りの視点)』だそうですが、相当難しいリクです。 いつもだべっていることを越えないとは思うけど、なんとか文章になるようにまとめてみた。 + ◆最近思う『メディアアート』 …

『家の?』

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中谷礼仁さんのブログで知った、この問題 http://www.acetate-ed.net/blog/nakatani.php?itemid=756 『家の?』っていうのは、とてもかわいい絵本なんですよ。 裏側でこんな事(中日新聞 http://www.chunichi.co.jp/flash/2006060801004045.html)が起こって…

ひさしぶりの「バトン」

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フォマール先生から『』バトンを頂きました。 括弧の中には“詩”という言葉が入ってました。 ◆最近思う『詩』 1 コミュニケーションにおいて発生する各種のメディア/インタフェースを通過しているもののなかで、特に、不可視で抽出不可能な構造体(言語では…

そうか、

私のようなタイプが作品を作るときには、あのときのような「シーン設定 http://d.hatena.ne.jp/rokaz/20030720#p1」が必要なのだ。 そしてまた同時に、ペレックを読み直して、今の社会学一辺倒の傾向から脱却し二つの方向性を身の内に取り戻すべきだ。このま…

575winter

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にじみゆく 5の字と山の裾の熊 あくるひに 煮詰めた窓と 生姜汁 かんざらし 耳の奥寄せ 目を閉じる 遠いところにゆれている青写真 ひかりの手 合わせて揺れる 白地の帆 右手から 肩へと寄せる 綿毛の香 見交わして かしげる笑みと 滲みる傷 五色豆 投げては…

真面目な話

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今日はお休みしすぎて脳が軟化しているので、ちょっと作品の話もしておこうかと思います。 「わたしのたからもの」 について 今、計画中のワークショップに「わたしのたからもの」というのがある。その中で参加者には、自分の宝物の映像を撮影してきてもらう…

オブジェとガジェット

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後輩から「オブジェとガジェットの差って何なんですか」と聞かれ、考えた。 その場では、「オブジェは視覚的恍惚、ガジェットは知覚的恍惚」なんじゃないの。といってみたものの、知覚だと視覚も含まれてしまうのであった。だからといって、ガジェットも物体…

プライマル

(個人的な旅行まとめメモ、未整理。) この旅行中は、いろいろな話し合いや展覧会を見たりなどの経験を通じて、これ以上分割不可能な(微分出来ない)要素についての考察を深めようと努力した。 数字を「1」づつ足して数えていくというルールはいつどこで誰…

PlayCards

ある日、急に思い立って、ビデオカメラと三脚を買った。 それはどうしても撮ってみんなに見てもらいたい映像が思い浮かんでしまったからなのです。 その映像とは、1から10までのトランプカードをめくっていき、そのなかに7だけがないという映像です。 こ…

なつですね

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夏夏夏夏夏夏夏夏夏夏 夏 夏 夏 夏夏夏夏夏夏 夏 夏 夏 夏 夏 夏 夏 夏夏 夏 夏 夏 夏 夏夏夏夏 夏 夏 夏 夏 夏 夏夏夏夏夏夏夏夏 とことんいける やめばよいでと ないつつやはこ いもねりはなろ もおはとかいま おとるぐるぐで That's!

ペレックとの出会い

私がペレックをはじめて手にとったのは、今から三年前くらいです。『さまざまな空間』を書店で買いました。その時は、ペレックについては何も知りませんでした。なぜ手にとったかというと、装丁とタイトルを見て、個人的に研究していたことが含まれているよ…

ペレックにおける「線」

mixiのペレックコニュにていろいろ書いている。いろいろ参照したいので転記する。掲載している文章からいじってます。 個人的雑観ですが、 クノーは物語の構造自体にインタラクティビティを志向した。 ペレックは作家が残した痕跡にいかに空間的な構造を持た…

物が点描する空間

『点と点は結びつきたがる』 俳句/たった三語の単語の配置によって、詠まれた空間を把握しようとする鑑賞者のこころの動きに興味を持っている。 一点の単体ではごく弱い情報の素のようなものが、点が二つ、三つ、と近づくと、有機体のように互いを結びつけ…

ここ三日間のキーワード

私はここ三年間をかけて読み書き作り考え、ようやく、自分が何を考えていたのかが言語化できはじめてきています。 ・点の配置 これはここ2年間のテーマ。 いくつか作品を作ったりしてみたが、理由ははっきりせず。 でも最近、どうしてそうしたいと思ったの…

本棚と読者の間

大学院時代に、研究として、 「本を読むひと」にまつわる事項の全てを記述したい、 といったら「不可能だ」と言われました。 ほんとかな!?ほんとにそうかな? 分類して、詳細をつめていけば、できるんじゃない? ちょっと食い下がったのですが、あきらめま…